ATP男子ベストサーバーからサーブのアドバイス
男子プロの世界で、ベストサーバーの一人である、カナダのミロス・ラオニッチ。ATPツアーで、これまで彼が打ったサービスエースの数は、7000を超えています。今日は、そんなラオニッチからサーブ向上のためのアドバイスです。
Having hit over 7000 aces on the #ATPTour, @milosraonic has one of the best serves in the business! 💪
— ATP Tour (@ATP_Tour) April 8, 2019
Learn some tips from the Canadian 👇 pic.twitter.com/9KPUWAyqmR
こんにちは、ミロス・ラオニッチです。
今日は、あなたのサーブ上達のために3つのことをアドバイスします。
まず始めに注目するのは、ボールトス。あなたのボールトスの位置から、対戦相手があなたがどんなサーブを打つか読まれないようにすることが重要です。また、コンシスタント(安定した、一貫した)なサーブを打ちたければ、毎回、同じスポットからボールを打たなければなりません。
あなたのボールトスをレビューするのにもってこいなのが、このエクサイズ。通常のサービスモーションから始めますが、ボールを実際に打たずに、ボールを地面に落として跳ねさせます。毎回同じ場所にボールが落ちるようにしてください。そうすれば、あなたがいつも同じ場所にトスすることができているかどうかが分かります。
第2のアドバイスは、コンタクトの瞬間(ボールを打つ瞬間)、足からコンタクトポイントまでの体のラインが真っすぐになっているようにすることです。体が上の方向に真っすぐ伸びていることで、ボールを下方の軌道で打つことができる、より良いアングルが望めます。
コーチ、友達、家族に頼んで、あなたのサービスモーションを横から撮影してもらいましょう。体がフルエクステンション(まっすぐ伸びきった状態)になっていて、コンタクトの瞬間に右利きなら、右肩が左肩の前に来ないように、左利きなら、左肩が右肩の前になってないように注意して下さい。
第3のアドバイスは、コンシスタントでスムーズなモーションでサーブを打つこと。止まることなく、常に動いている状態で、スムーズでなめらかな動きをつくり出します。そして、マインドとボディの両方でその感覚を憶えるようにすれば、そして、その感覚を使って、重要なポイントでもサーブを打てるようになります。
3回ほど連続して、途中で止まることなくサーブを打ってください。コート内に足が少しはみ出ても構いません。サーブを打ってから、すぐに次のサービスモーションを始めます。サービスモーションを繰り返すことで、コンシスタントでスムーズなモーションを体で憶えることができます。
この3つのアドバイスを実行してあなたのサーブが以前より向上することを祈っています。
(コンシスタント= acting or done in the same way over time.)
National pet day~今日はペットの日
今日、3月11日は、ナショナル ペット デー。この日は、ペット自慢や、ペット愛を語る日。
このブログでも以前に少し触れましたが、マイアミオープン前に動物愛護団体を訪れて、子犬を保護したスベレフ。彼とその子犬の癒しの映像をお楽しみください。
Sascha Zverev's puppy will melt your heart ❤
— ATP Tour (@ATP_Tour) April 11, 2019
Happy #NationalPetDay pic.twitter.com/CmhwvWIlDs
”実は彼が僕を選んだんです。”
”子犬がたくさんいる部屋に入っていったら、彼が寄ってきて、ずっと僕から離れなかった。”
”今日、連れて帰るのだけど、できればヨーロッパに一緒に連れていきたい。”
”うん、いい出来事でした。”
日本にもいそうなとってもかわいいミックスの子犬。
ズベレフと一緒に無事に海を越せたのでしょうか。
それにしても、スベレフを選ぶとは。本当に賢い子犬です。
モンテカルロ・マスターズがもうすぐ始まり、本格的にクレイコートシーズンへ突入する&デルポトロの近況
いよいよ4月15日にモンテカルロ・マスターズが始まります。この大会のシード選手は、
Country | Player | Rank1 | Seed |
---|---|---|---|
SRB | Novak Djokovic | 1 | 1 |
ESP | Rafael Nadal | 2 | 2 |
GER | Alexander Zverev | 3 | 3 |
AUT | Dominic Thiem | 5 | 4 |
JPN | Kei Nishikori | 6 | 5 |
GRE | Stefanos Tsitsipas | 8 | 6 |
CRO | Marin Čilić | 11 | 7 |
RUS | Karen Khachanov | 12 | 8 |
CRO | Borna Ćorić | 13 | 9 |
RUS | Daniil Medvedev | 14 | 10 |
ITA | Marco Cecchinato | 16 | 11 |
GEO | Nikoloz Basilashvili | 17 | 12 |
ITA | Fabio Fognini | 18 | 13 |
FRA | Gaël Monfils | 19 | 14 |
CAN | Denis Shapovalov | 20 | 15 |
BEL | David Goffin | 21 | 16 |
https://en.wikipedia.org/wiki/2019_Monte-Carlo_Mastersより
第2シードのナダルが12回目の優勝を飾るかどうかが注目されています。
Rafa’s getting ready 💪
— ATP Tour (@ATP_Tour) April 11, 2019
🎥 @RafaelNadal | @ROLEXMCMASTERS pic.twitter.com/401cGMBoCb
“However great your dedication, you never win anything on your own.” 🔥@RafaelNadal #ATPTourpic.twitter.com/hCCqySEmwb
— ATP Tour (@ATP_Tour) April 11, 2019
”どんなに一生懸命に頑張っても、だれも、一人で勝つことはできない。”
そして、インディアンウェルズを怪我のため棄権したデルポトロ。いまだに今後の復帰の予定は、発表されていませんが、クレーでの練習風景がアップされ、クレーでプレーするのではないかと噂されています。
What a sight 😍@delpotrojuan is back on clay 🙌 #Delpo pic.twitter.com/ZovpCsXs0d
— ATP Tour (@ATP_Tour) April 11, 2019
まだまだ、ゆっ~くりという感じですが、ボールを打っている姿を見ることができるだけでもうれしいですね。
今年は、フェデラーもクレーでプレーするし、とても楽しみなシーズンになること間違いなしです!
大坂なおみの国籍問題
彼女は、日本代表としてプレーを続けるのか、それともアメリカ代表となるか?
”大坂なおみの国籍選択のデッドラインがどんどん近づいてきている”
”世界ランク1位の大坂は、現在日本とアメリカの両方の国籍を保有している”
”2つのグランドスラムタイトルを持つ大坂は、日本生まれだが、子供の頃からアメリカに住んでいる”
”日本の法律では、二重国籍を持つものは、22歳の誕生日までに、どちらか一つの国籍を選ばなければならない”
”大坂は、2019年10月22日までに、その決断をしなければならない”
最近、大坂なおみ選手の国籍問題についての記事をよく目にします。それら記事の中には、大坂なおみ選手の状況を説明しながら、二重国籍を許していない日本の法律についてや、日本での「ハーフ」の扱われかたなど、日本について一歩踏み込まれて書かれたものが多くあります。蓮舫さんの件を持ち出して、法律のループホール(抜け道=日本政府がその法律を守らなくても取り締まらないこと)など、詳しく説明している記事もありました。やはり、アメリカでは、二重国籍を認めていない日本の法律が理解しがたいようで、なんで一つに選ばないといけないのか理由がわからないという意見が多いようです。また、それに関連して、人種の異なる両親の間に生まれた子供のことを”ハーフ(半分の)”と呼ぶことや、日本社会における”ハーフ”に対しての偏見なども取り上げられていて、二重国籍だと、日本国籍だけの人より、日本人度が少なくなるのかと問いかけています。
確かに、この法律、当人の子供達にとってはすごく理不尽なものだろうなと思います。生まれた時から二重国籍で来たのに、22歳になる前にどちらかを選べというのは、大げさかもしれせんが、父か母のどちらかを選べと言われているような気持ちになるのではないだろうかと他人事ながら心配してしまいます。また、現代では、”ハーフ”だけでなく両親が日本人でありながら、外国て生まれ育った二重国籍の子供達も多くいます。彼(女)らにとってこの法律は不当なものと感じられるのではないでしょうか。
また、実際には、この法律が守られなくても政府はなにもしないというところも、アメリカでは理解に苦しむ点のようで、じゃあなんのための法律なのかと多くの人が首をかしげています。しかも、一般人ならそれが許されるけど、大坂選手などの有名人は、話題になるので問題になるというのは、本当に変な話であると。逆に、有名人が、有名なのは、ほとんどの場合で、(大坂選手のように)、彼(女)らが、優秀だからなのであり、そんな、国のプラスになるような人になぜ、日本は、国籍選択を迫って、日本国籍を捨てさせるようなリスクを冒すのかと。
確かにこの問題、日本の体質とか、文化とかを複雑に反映していて、本当にややこしいと思います。
この法律をどう思うかは人それぞれだと思いますが、私が、思うのは、いつかはこの法律を変えなければいけないときが来るであろうということ。父親が日本人の”ハーフ”だけに、日本国籍を与える、という法律が1980年代に変わったように、5年後か10年後が100年後か分かりませんが、時代の波に押されて、この国際社会で生き残るため、この高齢化社会に少しでも対応するため、いつかは変更しなければならない時がきっとやってくると思うのです。
大坂選手の世界的人気に伴い、この日本の法律が、思いがけず世界に注目されることとなりましたが、その大坂選手の国籍問題は、今回、どのように決着するでしょうか。多くの人が思っているように、このまま日本代表でいくのか、なにかサプライズがあるのか。アメリカでも大きく注目されています。
(というか、もし、大坂選手がやっぱりアメリカの国籍を選択します、と言ったら、それなら二重国籍のままでよかったのに、と思いませんか?)
ナダル2003年@モンテカルロ
🌟 The start of something special 🌟
— Tennis TV (@TennisTV) April 10, 2019
Rewind to 2003, when a fresh-faced @RafaelNadal stepped onto court in Monte Carlo for the very first time... pic.twitter.com/ZzzAQIwNKK
”なにか特別なことの始まり。
新人ナダルが、モンテカルロで、初めてプレーした2003年に戻ってみよう。”
当時ナダルは、まだ16歳。この若さでマスターズ出場していることがすごい。
あれから、16年、ナダルはまだ頑張っています。
ニコラス・アルマグロの現役最後の試合
今週始めに引退を表明した、元世界9位、スペインのニコラス・アルマグロが、昨日スペイン、ムルシアで行われているATPチャレンジャーのイベントで、シングルスとして現役最後になる試合を行いました。
”お疲れ様、ニコ。
ニコラス・アルマグロは彼の現役最後のポイントを彼の祖国で終えた。”
これがその最後のポイントでした。
元世界ランク9位までいった33歳のアルマグロは、現役時代13のタイトルを取り(すべてクレー)、全仏オープンでは、3回ほど、準々決勝まで進出しました。また、2008年にスペインが優勝した際のスペインチームの一員でもありました。かれの美しい方手打ちバックハンドと、情熱的なプレーを覚えている人も多いのではないでしょうか。
ここ数年は、膝の怪我に苦しみ、思うようなプレーができなかったアルマグロ。2017年の、全仏オープンのデルポトロ戦で、膝の怪我のために、途中棄権を余儀なくされたときのシーンを今でもよく憶えています。↓
アルマグロの涙に心が痛かったです。デルポトロも本当にいい人だなぁと思うのですが、自分も何度も怪我に苦しんてきたので、その気持ちが痛いほどよくわかったのでしょう。
ちなみに、今回のチャレンジャーのトーナメントでは、シングルスは負けてしまいましたが、ダブルスでは、まだ残っているということで、ぜひ勝ち続けてほしいですね。
アルマグロのベストショット集
同じくスペインのダビド・フェレールも5月のマドリッド・オープンで引退することが決まっており、スペイン勢は、すっかり寂しくなります。
アルマグロ選手、本当にお疲れ様でした。
大坂なおみの訴訟問題 アップデート
大坂なおみ選手が元コーチに訴えられたというニュースは、日本でも大きく報道されていて、皆さんもすでに耳にしたのではないでしょうか。
この件についての新しい情報が昨日のTennis.comに掲載せれていたので、それを紹介します。
“大坂なおみの弁護士は、元コーチの訴状をフロリダの法廷に棄却するよう申し立てた”
大坂なおみと姉の大坂まりがティーンエイジャーのころ、姉妹にテニスを指導していた、フロリダを拠点に活動しているテニスコーチ、クリストファー・ジーンは、2012年、姉妹の父親と、無料で彼女たちをコーチする代償として、彼女たちの将来の収入の20%を彼に支払うことを約束した、ということを主張して、最近、訴訟を起こしました。
Tennis.comが得た情報によると、大坂の弁護士は、今週、フロリダの法廷に書類を提出し、その中で、裁判所にその訴状を却下するように求めました。その理由として、その契約が交わされた当時、姉妹が18歳以下であったことと、契約書の言い回しに問題があることがあげられています。
その申し立て書では、父、姉妹とコーチの間には、金銭に関する特別な取り決めへの同意や、それが認められうような関係は全く存在しないため、コーチの他の訴訟理由も含むすべての理由での訴訟を認めないでほしいとも求めています。
元コーチはこの訴訟で200万ドルを要求しています。
南フロリダのサン・センチネル紙は、大坂とジーンの関係を詳しく報じています。それによると、ジーンは、姉妹を2年間ほどトレーニングしていましたが、ある日突然、姉妹は、何も言わずに彼の前から姿を消したということです。また、姉妹の家族は、たびたびレッスン料の支払いに問題が生じ、経済的に厳しい状態であるように見えたということですが、姉妹に才能があったため、無料、または、ほとんど無料に近い形で、コーチしたという、他の複数のコーチの話も載せています。
大坂なおみは、2018年の全米オープンで優勝して、一躍スターダムにのし上がりました。その初のグランドスラムタイトルに続き、今年の全豪オープンでの優勝で、世界ランク1位を達成しました。
大坂は、マイアミオープン中にこの問題が明らかになった時に、「なにも発言しないようにと指示されています。」として、このことに対するコメントを控えてきました。
21歳の大坂なおみは、これまでに1000万ドル以上の賞金を獲得して、それに加えて、数百万ドル以上のスポンサー契約からの収入があります。また、つい最近ナイキとのパートナーシップを発表したばかりです。
彼女の次のトーナメントは、シュトゥットガルトの予定となっています。
以上、Tennis.comからでした。
ちなみに大坂選手側の弁護士は、Alex Spiro氏。ハーバードロースクール出身のニューヨークを基盤に活躍している弁護士で、過去には多くのNBAスターやNFLスター、ラッパーのJay-Zなどの弁護もしたことがあるという敏腕弁護士です。