オール・アバウト・テニス

主に海外(特にアメリカ)で取り上げられているテニスに関する興味深いニュースをピックアップしてお届けします。

UTRとカレッジ(大学)テニス その1

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全豪オープンも終わり、アメリカのテニスファンが次に大きな盛り上がりを見せるのは、3月にカリフォルニアで行われるBNPパリバ・オープン(通称:インディアンウェルズ)とフロリダで行われるマイアミ・オープンのATPのマスターズ1000/WTAプレミア・マンダトリーのイベントです。

それまで、アメリカのハードコア・テニスファンの楽しみは、カレッジテニス。だいたい1月終わり頃に今季のシーズンが始まり、5月のデビジョンチャンピオンシップを目指して、熱い戦いが繰り広げられます。(と言ってもアメリカではテニスは超マイナースポーツなので、盛り上がっているのはごく一部の人ですが。)

そんなこんなで、今年もカレッジテニスシーズンが始まりましたが、カレッジテニスと聞いて、「所詮、プロになれなかった人が行くんでしょう。」なんて、侮ってはいけません。カレッジテニスプレーヤーでもトップの選手はプロレベルですし、プロでもやって行けるんじゃない?というようなアメリカのトップジュニアでも、まずは、カレッジで、という人も多いです。(大学途中でプロ転向とかできますしね。)現在のプロでもジョン・イズナーやケビン・アンダーソンがカレッジテニス出身なのは有名ですし、最近では全豪オープン準決勝でクビトバに敗れたダニエラ・コリンズもバージニア大学でカレッジテニスを経験しました。

もちろん、プロになれないからカレッジへという人も多くいます。まあ、でも、みんながプロになれるわけじゃないですからね。いくら努力しても才能があっても、なれない人はなれません。その点、アメリカのカレッジテニスはデビジョンも多くあり、レベルも幅広い。プロになるようなレベルではないけどテニスが大好きで、ジュニア卒業後もテニスを続けたいという人にもチャンスがあります。そのうえ、教育も続けられて学位も取れるます。(それが本業なんですけど。)そして、なにより、カレッジテニスで得られるすばらしいものは「経験」だと思います。個人スポーツでありながら、チームとして戦うカレッジテニスでは人と深く関わらないといけないことが多く、その分、面倒くさいことも多いでしょうが、戦友であるチームメイトと、生涯にわたる友情を築くこともできるでしょう。見ているほうも、チームで戦うカレッジテニスは、プロテニスとはまた違った面白さや魅力があります。

このブログでは、カレッジテニスのことも時々書いていこうと思っています。まずは、自分のテニスのレベルやカレッジテニスのチームのレベルを知るために重要なUTRというテニスプレーヤーのレーティングシステムを紹介します。

 

↓試合前のチャントはチームスポーツならではの光景で、気分も高まります。

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