悪役
いつの時代も男子プロテニス界には「悪役」が存在しました。例えば、過去の有名なところでは、ジョン・マッケンロー。試合中によく感情を爆発させて、アンパイアを怒鳴ったり、相手を口汚く罵ったり。ラケットもよく壊しました。
そして、現在では、なんといってもニック・キリオス。現在メキシコのアカプルコで行われているATP500アビエルト・メキシコ・テルセルでは大好調で、ナダル、ワウリンカを接戦の上破り、決勝進出を決めました。が、もちろん、彼のこと。今回も一筋縄ではいきません。相変わらずの態度で、2回戦で対戦したナダルもそうとうイライラしたようで、試合後の記者会見で次のように言っていました。
ナダル:キリオスは、観客、対戦相手、そして自分自身に対して敬意の念が全くない。
それに対して、
キリオス:俺も、ナダルもそれぞれ異なった人間だ。ナダルは、自分に必要なことにフォーカスしてろよっ。
というような感じでしょうか。
↓試合の雰囲気はこんな感じでした。
One word: INCREDIBLE!
— Tennis TV (@TennisTV) February 28, 2019
🙌🙌@NickKyrgios saves three match points to defeat Rafael Nadal 3-6 7-6(2) 7-6(6) to reach @AbiertoTelcel quarter-finals. pic.twitter.com/rutHnzLjQ5
かなりブーイングされていますが、もちろん、そんなことは全く意に介さず。逆に、観客の俺を嫌ってるような態度をみると、余計やる気がでるんだよね、なんて言っていました。
ジョン・マッケンローやジミー・コナーズなど歴代のワル達と比べても、キリオスがさらに上を行くと感じるのは、彼が、思いっきりテニスというスポーツを舐めているように見えるためでしょう。マッケンローやコナーズは悪態をついても、プレーは全力投球で、テニスに対してのパッションを感じたものです。しかし、キリオスは、テニスが大好き!というようにはみえません。
実際、過去には、テニスは偏見に満ちたスポーツで最悪とか、テニスよりバスケットボールでプロになりたかったとか発言しています。
やる気のないプレーをすることはしょっちゅうで、舐め切った態度のなのに、ものすごい才能の持ち主て、本気を出せばものすごく強い。そんなところに多くの人が本気でイラッと来るのではないでしょうか。
誰もが認める素晴らしい才能を持っているキリオス。いつか彼が目覚める時が来るのではないかと多くの人が期待していますが、そんな彼も4月で24歳。もう若手とは言い難い年齢です。このような性格の彼が、今更変わり、突然錯覚して、グランドスラムを勝ちまくる可能性は。。。ほとんどない気がします。
でも、まあ、彼にしてみれば、テニス界で誰もが知っているスターで、お金も十分に稼いでいて、いい生活ができているので、現状で十分満足なのかもしれませんね。しかし、才能の無いものからみると、本当に、もったいないと思うのですよ。あ~、もったいない、もったいない。もったいないお化けがでるよ!!!