オール・アバウト・テニス

主に海外(特にアメリカ)で取り上げられているテニスに関する興味深いニュースをピックアップしてお届けします。

Cyberbullying (ネットいじめ)

日曜に最終回を迎えた「3年A組-今から皆さんは、人質です-」というドラマが日本で大人気だったという記事を目にして、私は以前見たマディソン・キーズさんの「反ネットいじめの活動」についてのテニストーリーを思い出しました。

今日はこの2017年に制作されたマディソン・キーズさんのテニストーリーを紹介します。

 

www.youtube.com

(要約、意訳)

私はソーシャルメディアをよく利用します。世界で何が起こっているか、友達が何をしているかを知るために。そして、普段はなかなかできないけれど、ソーシャルメディアならファンと話をすることもできます。ただ、ソーシャルメディアは楽しいだけではありません。醜い言葉を目にすることもあります。

ー1つずつ読んでみて

”頭が悪すぎて、全く使い物にならなすぎるから、お前は試合に勝てないんだよ。お前がテニス界の未来だとしたら、お先真っ暗だ。”

”あんたは、テニス界の癌。”

ただ、”猿”だって。

ーそれだけ?じゃあそのまま読んで。

”猿”

ネットいじめについて思うことは、そのようなことを行う人は、スクリーンの後ろに隠れていて、140人の異なったキャラクターを使ってツイートしていてるから、何でも言っていいと思っているということ。感覚がマヒしてしまって、自分が言っていることを、スクリーンの向こう側に実際に読む人間がいるということを考えられなくなってしまっているということ。

試合に負けた直後は特に最悪です。とても、醜い、攻撃的なツイートが送られてきます。そういったことをする人は、誰かの親であったり、ティーンエイジャーであったりと様々で特に決まったタイプはありません。中には一線(境界線)を超えたものもあり、危険を感じることもあります。それは、私自身というよりは私の家族に関連することだったりしました。私たちには、幸い、変な内容のツイートが送られてきたとき、それを冗談か本気か検証してくれる人がいます。

私は母とエージェントに電話して、私はこのことにつてなにかポジティブなことをしたいと話しました。それで、私は、FearlesslyGirという団体の活動に参加することにしたのです。FearlesslyGirでは、高校に行って、ティーンエイジャーの女の子たちと、この年代特有の生きづらさなどを話します。ただ、話すだけかもしれませんが、みんなで集まって話をすることで、少し希望を感じられるようになるのです。また、他の人が自分を理解してくれると感じることで孤独感も減ります。

自分や家族など大切な人のことについて(ネットで)ひどいことを書かれると、ものすごく嫌な気分になります。でも時間が経つにつれて、上手く受け取めることができるようになりました。私を知らない人にひどいツイートされても、それは重要なことではないと。彼(女)らは私のことを何も知らないんだから。

全てのプレーヤーは醜いツイートを受けた経験があります。いま、トーナメント会場にいるどのプレーヤーの電話でも、調べてみたら50ぐらいの醜いメッセージを見つけることができるでしょう。このようなツイートは決してなくなることはないのだから、私にできるベストなことは、ソーシャルメディアのポジティブな部分をうまく利用して、ネガティブな部分は相手にしないようにすることだと思っています。

 

 

南アフリカ出身のプロテニスプレーヤー、ケビン・アンダーソンさんも2016年のウィンブルドンで負けた後こんなツイートをしています。

昨日、負けて落ち込んでいたけど、少なくとも、たくさんのdeath threats(殺害するというの脅迫)がフェイスブックツイッターに書き込まれて、気分が良くなったよ。。。

と皮肉たっぶりな発言です。

こういうケースにはsports betting(スポーツの勝敗で賭けをするギャンブル)も関係していたりして、闇が深いのかもれません。

選手も一生懸命やっているのに、大変ですね。。。

 

Cyberbullyingは、ネットを使っているかぎり誰でも、被害者にも加害者にもなる可能性があります。私もネットを利用している人間です。「面と向かって言えないようなことは、書き込ないこと。」それを忘れずに責任ある行動を心がけたいと思います。