ジョコビッチ敗れる@マイアミ・オープン。バウティスタ・アグートがジョコビッチに2連勝のわけ
3回戦で負けたインディアンウェルズに続き、過去6回、マイアミ・オープンで優勝し、今回も優勝候補筆頭であったジョコビッチが、4回戦でロベルト・バウティスタ・アグートに敗れるという波乱がありました。
ジョコビッチが、第1セットを6-1で簡単に取った後、接戦の第2セットの後半、雨のため30分程度中断します。その後、”勢いとリズムを失ってしまった”というジョコビッチは、第2セットを失うと、続く第3セットも3-6で失い、バウティスタ・アグートに敗れました。
バウティスタ・アグートは、今年1月のカタール・エクソンモービル・オープンでもジョコビッチを破り、これでジョコビッチ戦に2連勝中です。
これについて、ナダルの元コーチで叔父でもある、トニー・ナダルは、
「ジョコビッチが、良いプレーをしているときは、誰であっても破るのが難しい。」としながらも、
バウティスタ・アグートは、甥である、ラファエル・ナダルよりも、ジョコビッチを上手く攻略できるはずとしています。その理由は、 ナダルとバウティスタ・アグートのショットの質の違い。ナダルのフォアハンドは、スピンの多くかかった高く跳ね上がるショットが特徴ですが、 バウティスタ・アグートのフェアハンドは、クリーンなフラット系で軌道が低くコート上を突き抜くようなショットです。ちなみに、彼はバックハンドもわりとフラットに打ちます。
トニーは、
「ラファの放つショットに、ジョコビッチは、大変上手く対応できるが、バウティスタ・アグートの、それほど速度の速くない低い軌道のドライブショットに、彼はあまり上手く対応できずに、手こずる傾向にある。」
「確かに、これまでの対戦成績は7-2でジョコビッチが勝っているが、(ジョコビッチになかなか勝てないラファに対して)バウティスタ・アグートは、これでジョコビッチに2連勝中だ。」
と語りました。
テニスには、本当に”相性”があって、実力=試合結果とすんなりいかないことも多い。でも、これが面白いところなんですね。
さて、ジョコビッチが負けたことで、ますます、混戦になったマイアミ・オープンからも目が離せません。