オール・アバウト・テニス

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カレッジテニス 永遠のライバル UCLA vs. USC のレビュー

 

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UCLA vs. USC

ロサンゼルスにある名門大学、UCLA南カリフォルニア大学(USC)。この広いアメリカで距離にしてたった19㎞程度しか離れていないこの2つの大学は、公立(UCLA)と私立(USC)という違いはあるものの、学校の規模(UCLA-44,000, USC-47,500)、入学難易度(合格率ーUSC16.5% vs. UCLA18%)など似ている点が多くあります。勉学だけでなく、スポーツの名門校としても有名な両校。両校ともD1のPAC-12 カンファレンスに属しているところも同じ。そして、これまでの(様々なスポーツでの)D1チャンピオンシップでの優勝回数はUCLAが2位の116、USCは3位で106とこれまた近い!(1位は、同じくPAC-12 のスタンフォード大学で117)

そんなわけで、全米でも有名なほど、この2校は強烈なライバル関係にあり、天敵なのです。もちろん、スポーツで対戦するときは、いつも大きな盛り上がりを見せます。お互い、自分達の学校がこの街で1番だと思ってるので、負けるわけにはいきません。 

前置きが長くなりましたが、4月5日の金曜日にUSCvs.UCLAの男子のテニスマッチがUCLAのホームのウエストウッドで行われました。彼らが対決するのは、今シーズン、2回目。2月22日に行われた一回目の対決では、USCがUCLAに4-1で勝利しています。

 

そして2回目の対決となった昨日、決着が最後のシングルスにまで持ちこまれるという、手に汗握る展開となりました。

それでは、この試合をホームチームであるUCLAの視点から振り返ってみましょう!

 まずはUSC、

これからウエストウッドに向かいます。ブルーインズ(UCLAのチーム名)にまた勝利するぞ!

 

そしていよいよ試合開始です。

 

まずはダブルスから

UCLAのラインナップは、

 

UCLA vs. USC ダブルスラインナップ

 

 まずは、

No2ダブルスはUCLAが勝利しました。

 

そして、

No1もUCLAが勝ち、これでUCLAがダブルスで2勝したため、UCLAがダブルスを制して、ダブルスポイントを獲得!

UCLAが1-0とリードします。

 

次は、シングルス。No1~No6まで、6ポイントをかけての戦いです。合計で4ポイント取れば勝利確定なので、UCLAは勝利のためにシングルスであと3ポイントが必要。USCは4ポイントとれば逆転できます。

 

UCLAのシングルスラインナップ

 

UCLA vs. USCシングルスラインナップ

 

 まずは、No.6シングルスではUSCが勝利。これで、1-1のタイ

 

No.3もUSCが取り、2-1でUSCがリード。

 

No.2はUCLAが勝ち、これで2-2で再びタイ。

 

No.1はUSCが勝ち、これで、USCが3-2とリード。USCはあと一勝で勝利が決定します。(ちなみにUSCのNo1であるHoltは、元世界ランクNo1で2度の全米オープンのチャンピオンでもあるトレーシー・オースティンの息子さんです。)

 

残りの2試合はNo.4とNo.5。両試合とも3セットにもつれ込んでいます。

 No.5はUCLAが勝ち、3-3のタイに。勝利の行方は、最後のNo.4の試合の結果で決まります。

 

最後の試合はお互い譲らずに、第3セットはタイブレークへ。

 

タイブレーク。。。

UCLA 1-0 USC
UCLA 1-1 USC
UCLA 2-1 USC
UCLA 3-1 USC
UCLA 4-1 USC
UCLA 4-2 USC
 
UCLA 4-3 USC
UCLA 4-4 USC
UCLA 4-5 USC
UCLA 5-5 USC
UCLA 5-6 USC
USC マッチポイント
しかし、粘るUCLA
UCLA 6-6 USC
 
UCLA 7-6 USC
UCLA マッチポイント
しかし、粘るUSC
UCLA 7-7 USC
UCLA 8-7 USC
UCLA2度目のマッチポイント
 
7-6 (4), 5-7, 7-6 (7)の大接戦でUCLAの勝利が決定しました! 
 

 

最後にもう一度、勝利の瞬間を様々な角度からご覧ください。

 

終結果は、

#13 UCLA 4, #9 USC 3
April 5, 2019 | Westwood, Calif.
DOUBLES
(1) #6 Cressy/Smith (UCLA) def. #14 Holt/R. Smith (USC) - 6-4
(2) Nanda/Rapp (UCLA) def. Jaede/Verboven (USC) - 6-3
(3) Pereira/Zahraj (UCLA) vs. Cukierman/T. Smith (USC) - 5-5 susp.
Order of finish: 2, 1
UCLA wins doubles point.
SINGLES
(1) #11 Brandon Holt (USC) def. #21 Maxime Cressy (UCLA) - 6-2, 7-6 (2)
(2) #49 Keegan Smith (UCLA) def. #13 Daniel Cukierman (USC) - 7-6 (4), 6-3
(3) #23 Laurens Verboven (USC) def. #46 Govind Nanda (UCLA) - 6-3, 6-4
(4) Patrick Zahraj (UCLA) def. Riley Smith (USC) - 7-6 (4), 5-7, 7-6 (7)*
(5) Ben Goldberg (UCLA) def. #74 Logan Smith (USC) - 7-5, 3-6, 6-3
(6) Mor Bulis (USC) def. Mathew Tsolakyan (UCLA) - 7-6 (2), 6-1
Order of finish: 6, 3, 2, 1, 5, 4*
 

劇的な勝利でUCLAがホームでUSCを破りました。前回負けた天敵USCをこんな形で下すなんて、さぞ気持ち良かったことでしょう。

 

これで、今季のレギュラーシーズンでの対戦成績は1勝1敗。

そして彼らの戦いは永遠に続いていくのでした。。。