オール・アバウト・テニス

主に海外(特にアメリカ)で取り上げられているテニスに関する興味深いニュースをピックアップしてお届けします。

やっぱりテニスは厳しいスポーツ

昨日のブログに書いたことに関連したタイムリーなポストを発見。

カナダ出身のテニスプレーヤー、バセク・ポシュピシルのポストです。

それぞれのスポーツで51位から100位にランクするアスリート達の2018年度の給料・賞金の平均。

NFL(アメフト): $13,105,910
MLB(野球): $13,096,891
NBA(バスケットボール): $13,001,738
NHL(アイスホッケー): $6,132,833
PGA(ゴルフ): $1,654,159
ATP(テニス): $583,235

全米オープンでの総収入の内、男子の賞金は7%(女子と合わせて14%)を占める。

その他のスポーツと比べると著しく低いナンバー。

 

さらに

テニスプレーヤーにかかる経費は、年間25週から35週に渡る、世界をまたにかける遠征費用などを含め、とても高額になる。チームスポーツの選手は、このようなコストはほとんど全てチームよってカバーされている。

 

チームスポーツと個人スポーツのテニスを比べるのは、根本的に異なる部分があるので、少し難しいかもしれませんが、ここで注目したいのは、やはり個人スポーツであるゴルフ。テニスよりゴルフのほうがやっぱり給料が高く、年金制度とかそういうシステムも整っています。

 

この2017年のCNNの記事では、ゴルフとテニスを比べ、男子ならゴルフでプロになったほうが稼げるということで、プロになるならテニスよりゴルフを勧めています。(女子はテニスのほうが稼げる。)

www.cnn.com

要点は

・男子ではテニスよりゴルフのほうが稼げる。

・女子ではテニスのほうがゴルフより稼げる。→それでも、トラベルやコーチなどの費用がかかるのでやっぱりタフなスポーツ。

・ゴルフ選手のほうが選手生命が長い。→長く稼げる。

・なので、お勧めはプロテニスよりプロゴルフ。

 

なんだか、知れば知る程、プロテニスプレーヤーの厳しい現状に失望してしまいます。みんな、この問題には気が付いていて、何とかしないと、変えないと思っているようですが、一度ついてしまった体制を変えるのは容易ではないでしょう。誰かが得をすれば、誰かがその分損する。そういうものですから。それにしても、プロテニスは、プレーヤーズファーストではなさすぎます。これじゃ、いくらテニスが好きでも、将来プロになりたいとはなかなか思えないでしょうね。

ジュニアがもっと夢見れるようは、いつか、そんなシステムになるように、プロテニス界に改革が迫られています。