オール・アバウト・テニス

主に海外(特にアメリカ)で取り上げられているテニスに関する興味深いニュースをピックアップしてお届けします。

国際テニス殿堂の感動スピーチ

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今年もホール・オブ・フェイム・オープン(国際テニス殿堂選手権)が開催される中、毎年恒例となっている、国際テニス殿堂受賞セレモニーがロードアイランド州ニューポートにあるニューポートカジノローンテニスクラブにて開催されました。(ちなみに受賞者が発表されたのは、今年1月です。)2019年度に殿堂入りを果たした選手は、フランスのマリー・ピエルス、中国のリー・ナ、ロシアのエフゲニー・カフェルニコフ

 

 

受賞者たちのスピーチです。

 

 

 

 

 

 

これまで、1954年以来、殿堂入りした選手とテニス関係者は、23か国から254人だそうです。「選手」と「貢献者」というカテゴリーがありますが、選手で選ばれる基準は、

・(候補に挙がった時点で)過去20年以内の間に選手として活動していた人

・選ばれる前の5年間は、ATP,  WTA, 車いすテニスツアーで目立った活動がなかった人

・最もハイレベルの国際大会で顕著な成績を残していて、インテグリティースポーツマンシップ、キャラクターも考慮される

 ということです。

この基準をもとに、毎年、殿堂入りの選考は有識者殿堂入り受賞者、メディア関係者などの投票によって決められてきました。それに加え、今年(2019年)からはファン投票も実施され、それも考慮されるということです。

 

www.tennisfame.com

 

選ばれる選手は、通常グランドスラムのタイトルが複数ある選手が多いですが、マイケル・チャンやアンディ・ロディクなど、グランドスラムのタイトルが1つでも選ばれている選手もいます。グランドスラムのタイトルは必須ですが、その他は人気度や貢献度もある程度考慮されるようです。

日本人選手で考えると国枝選手の実績なら文句なしなのではと思います。大坂なおみ選手もすでにグランドスラムタイトル2つなので、すでにかなり可能性は高いはず。錦織選手は貢献度はバッチリなので、グランドスラムタイトル一つ取って彼のコーチであるマイケル・チャンにぜひ続いてほしいですね。ここでスピーチする錦織選手を想像するだけで、日本人テニスファンとして胸が熱くなります!

 

そんなわけで毎年、感動的なスピーチが多く見られるこのセレモニーですが、なかでも有名なのが、2004年にシュテフィ・グラフが受賞した際のスピーチです。パートナーである、アガシへの愛情あふれるメッセージが話題となりました。

 

いつまでも幸せそうなお二人ですね。本当に素敵なカップルです。

 

さて、並行して行われていたトーナメントも終了して、優勝はイズナー。

おめでとうございます。

 

毎年、このトーナメントが終わるといよいよ北アメリカのハードコートシーズンがやってきたなぁと感じます。このシーズンのトーナメントは、USオープンシリーズと呼ばれ、キックオフトーナメントであるアトランタ・オープンは、もう20日から始まっています。

 アメリカに住んでいる私にとっては、一年を通じて最もエキサイティングなシーズンがいよいよ今年も始まりました!

今年はどんなドラマが繰り広げられるのか。この夏もテニスから目が離せません!