ネクストジェンファイナルのチャンピオンからATPツアーファイナルチャンピオンへ。ATP の未来が見えてきた。
2018年のネクストジェンファイナル決勝戦。20歳のステファノ・チチパスが19歳のアレックス・デミノーを2-4, 4-1, 4-3(3), 4-3(3)で下して優勝した!
これが1年前....
そして1年後。
21歳のチチパスがATPツアーファイナルで優勝!
若手が初めてビックタイトルを取りました。
ナダルには、ラウンドロビンの試合で、接戦で負けたものの、それ以外は全勝。準決勝ではインドアハードコートのマスター、フェデラーをストレートセットで下し、そして、決勝では、ラウンドロビンでジョコビッチにもフェデラーにも勝った、絶好調のティエムと対戦。最後までどちらが勝つか分からなかったハラハラ・ドキドキの大熱戦を最後に見事制しました。
このATPファイナルでのチチパスの勝利のポイントは実は第1戦のメドベージェフ戦にあったと私は思っています。これまで、メドベージェフに5勝0敗とツアーレベルで勝ったことはなく、上海マスターズの準決勝で彼と対戦して敗退の時は少し弱気な発言をしいたチチパス。しかし、あれからわずか1ヵ月。チチパスは天敵メドベージェフを初めてこのツアーファイナルの初戦で破り、そのまま波に乗りみごと優勝しました!
それではATPツアーファイナルのチチパスの戦いぶりを試合ハイライトで振り帰ってみましょう!
第1戦 対メドベージェフ。
第2戦 対ズべレフ。ズべレフに勝利して、第3戦を待たずに決勝進出が決定!
第3戦 対ナダル。負けはしたもののフルセットにもつれ込む壮絶な試合でした。
そして、準決勝ではフェデラーに勝利。
この試合は、長くテニスを見続けている私にとっては一番感慨深いものになりした。インドアハードコートで圧倒的な強さを見せてきたフェデラーが21歳のチチパスに負けた。ついにやってきたかと思われる、男子プロテニス界の世代交代をリアルにひしひしと感じた試合でした。
そして決勝戦
本当に最後の最後まで、どちらが勝つか分からない、すごい試合でした。ティエムも本当に惜しかった!
試合後のスピーチ
そんなわけで、たった1年で、ネクストジェンのスターから、プロテニス界のスターと成長したチチパス。
イケメンの呼び名も高く、SNSでいろいろと発信したりなんかもして、カリスマ性抜群。ビック3が居なくなった後も、結構なんか大丈夫かも、と希望を持たせてくれる、そんな存在です。
2021年はいよいよグランドスラム初タイトルなるか? 来シーズン彼がどのように飛躍するか(しないか)楽しみにしています。
おまけ:
チチパスのインスタから。このアディダスのコマーシャル、メッセージ性が高くて、いい感じです。チチパスも気に入っているよう。
以前メドベージェフに負けた時、「いつになるか分からないけど、絶対いつかか勝てるときがくるはず」と発言していたチチパス。
彼の、”BELIEVE” がまた一つ現実となりました!