オール・アバウト・テニス

主に海外(特にアメリカ)で取り上げられているテニスに関する興味深いニュースをピックアップしてお届けします。

マイアミ・オープンも佳境&カナダのティーンエイジャー達

残りもあと3日となったマイアミ・オープン。今日は男子シングルスの準決勝が行われます。

 

ベテランvs.若手。30歳代 vs.ティーンエイジャー。

 

それにしても、カナダのティーンエイジャー達の活躍は目覚ましいものがあります。インディアンウェルズで優勝した、ビアンカアンドレスクは今回は4回戦で途中棄権しましたが、デニス・シャポバロフとフェリックス・オジェ アリアシムは、準決勝まで残っています。今日の試合の結果によっては、2人が決勝で戦うということもあり得ます。

 

彼らは、みんなテニスカナダで小さいときから一緒に練習している仲間であり、同時にいいライバルでもあります。

 

 シャポバロフがラファに勝ったときのトーナメントでは、フェリックスの家に滞在させてもらっていて、勝利後、夜中にみんなで一緒にお祝いした様子を話しています。

 

↓これは、カナダのネットワーク、グローバル・ニュースからの映像です。

 (要約 意訳)

カナダのテニス界では、今まで、こんなことが起こったことはありませんでした。

デニス・シャポバロフは、2年前、レジェンド、ラファエル・ナダルを破って、一躍有名になりました。フラッシィーな(華やかな、派手な)テニスをする彼は、カナダのテニスの未来だと誰もが思ったのです。

そして、フェリックス・オジェ アリアシム。彼は、シャポバロフと比べて、少し若くて、少し大柄です。しかし、勝つことへの執念は彼と同じものを持っています。

「カナダのテニス界にとっては、たしかにエキサイティングな時です。彼らは、いい奴らで、良い友達同士ですが、テニスに関しては、お互いにチャレンジし合いながら、高めあっています。」

デニス・シャポバロフは、2005以降で世界ランク30位以内に入った最も若いプレーヤーですが、現在19歳の彼は、世界ランク50位以内では2番目に若い選手です。

それは、18歳のフェリックス・オジェ アリアシムが、世界ランク50位以内で最も若いプレーヤーとなったためです。

それだけではありません。ビアンカアンドレスクは、女子の中で、トップランクティーンエイジャーです。

シャポバロフの現在の世界ランクは23位、オジェ アリアシムの世界ランクは少なくとも41位まであがり、アンドレスクの世界ランクは女子で23位です。

そして、20歳以下では、シャポバロフはNo1のプレーヤー、19歳以下では、オジェ アリアシムがNo1、アンドレスクに至っては、20歳以下でも19歳以下でもNo1です。

3人のティーンエイジャー達が、(すごすぎて)テニス界を恐れさせています。

アンドレスクの世界ランクでの急上昇は、とくに著しく、今年初めに、150位あたりであったランキングが、現在は、トップ25位以内となっています。そして、なにより素晴らしいことは、彼らは、お互いを向上させあっていることでしょう。

「子供のころから一緒にプレーしてきた人がツアーで信じられないような活躍をしているのを見ると、自分も、頑張らないとというモチベーションになる。」

彼らは、ミロス・ラオニッチをはじめとした、カナダのトッププレーヤー達に刺激を受けながら、テニスカナダによる、充実したトレーニングプログラムと完全なバックアップでここまで来ました。

アンドレスクのコーチ、

「素晴らしいポテンシャルを持つプレーヤーが3人同時に現れたのは、確かに運もありますが、それだけでなく、その才能を、小さい頃から、きちんと育成できるシステムが必要です。それが、カナダにはある。」

素晴らしいカナダの才能が、プロテニス界で、(星のように)輝き、伸びています。

 

いつか、カナダが男子世界ランク1位・2位を独占とか、カナダが男女共に1位などという日が来るかもしれませんね。