オール・アバウト・テニス

主に海外(特にアメリカ)で取り上げられているテニスに関する興味深いニュースをピックアップしてお届けします。

マイアミ・オープン

昨日、3月20日から、いよいよメインドロー(本戦)が始まったマイアミ・オープンから、気になった話題を紹介します。

 

まずは、試合結果

ワイルドカードで出場した、大坂まり選手は、16歳、アメリカ期待の若手、ホイットニー・オシグウェに敗れ、一回戦突破はなりませんでした。

 

インディアンウェルズのチャンピオン、ビアンカアンドレスク(表記をアンドリースク→アンドレスクに変えます。)は、またもや大接戦をものにし、一回戦突破を果たしました。

 

今年5月のマドリッド・オープンで引退するダビド・フェレール。今日は、サム・クエリーに快勝しました。アメリカのトーナメントで彼を見られるのも、今大会が多分最後でしょう。小柄な体で(でもすごく頑丈そうですが)36歳まで、よく頑張ったと思います。あの、寡黙で職人気質のところが、本当に良かった! フェデラー/ナダル世代の引退は、本当に寂しく感じます。今大会、まだまだ勝ち続けて、まだまだ楽しませてください。

 

 ワイルドカードについて

今大会、ワイルドカードの選択が、何かと話題になりました。例えば、怪我から復帰中のツォンガはもらえず(結局、予選で敗退した)、話題の18歳フェリックス・オーガー・アリアシムももらえず、しかし、あまり実績のない世界ランク250位あたりの若手がもらっていたり。大坂まり選手も、ツアーレベルでは、ほとんど実績がないのにワイルドカードをもらって出場しました。確かに多くのひとが首をかしげるチョイスがありました。

それに対して、ジム・クーリエは、

テニスはビジネスで、ワイルドカードは、主催者がビジネス面を考慮して、賢く選ぶんだから、そんなことで、文句を言ってもしょうがないし、時間の無駄だ、と一喝しています。

クーリエが言っているように、このトーナメントは、IMGがオーナーなんですね。だから、そのコネで自分のところに所属している若手にワイルドカードを出すのは、仕方ないでしょう。(若手と契約するときに、マイアミ・オープンにワイルドカードで出してあげるからと言っているのですね。)そして、ビジネス面からみれば、大坂なおみ選手の姉である、大坂まり選手の出場は、話題性抜群でした。

ワイルドカードは、主催者側の特権なのだから、その選択にイライラしても仕方ない。人生はフェアではない! テニスのワイルドカードもフェアではない! そんなことを心配する暇があったテニスを楽しもう! 

マイアミ・オープンは、明日から、いよいよシード選手が登場。盛り上がっていきます。