東京オリンピックは大丈夫か? アメリカでも心配される、東京オリンピックの灼熱度。
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以下は、NYタイムズの記事。
東京はこれまでで最も暑いオリンピックのために備えている
”1964年の東京オリンピックが10月に行われたのには、理由がある。あの時代も暑かったが、今はもっと暑い”
内容としては、
・来年の東京オリンピックは7月24日から8月9日までの日程で開催される。
・東京の夏は、湿度の高い暑さで知られ、それが原因で、過去2年間、7月の下旬から8月の初めにかけて亡くなった人は、東京での150人以上を含む、全国で1000人以上に上った。
・東京でのオリンピックをこの期間にすることが重要な理由は、アメリカのTV局の都合。
・公には、 I.O.C.がオリンピックのスケジュールを決めるが、 I.O.C.の総収入の4分の3近くは、放送権からの収入。そのうちの半分は、アメリカのTV局NBCからの収入なので、アメリカのスポーツカレンダーがオリンピックの日程に大きな影響を与える。
・アメリカTV局の9月と10月は、野球とアメフトが独占状態。一方で7月と8月は、比較的、余裕のあるスケジュール。
・最後にオリンピックが7月、8月以外に開催されたのは、9月後半に開催された2000年のシドニーオリンピックだったが、シドニーオリンピックの視聴率はアメリカで、ここ数十年間で最低だった。
・以来、オリンピックコミッティーは、候補の都市に、 “exceptional circumstances(特別な状況)”を除いては、夏のオリンピックは、7月15日から8月31日の間に開催すべきであることを明言している。
・表向きには、I.O.C.は、他のスポーツイベントとのスケジュールが被るのを防ぐためとしているが、TV局の力でオリンピックの日程が決められることは周知の事実。
・東京と同じく、2020年のオリンピックの候補地であった、ドーハは、他の条件を高く満たしていたが、10月に開催したいと提案したことで、候補地から外れた。ドーハ側は(外された理由は)アメリカのTV局のせいだとした。
・一方東京は、オリンピックコミッティーの希望期間内の日程を提示して、開催を勝ち取った。しかし、その中で、東京の夏の暑さについての懸念を「控えめに」扱った。
・提案書には「穏やかな暑さと晴れの日が多く、この期間は、アスリートが、彼らのベストパフォーマンスをすることができる理想的な気候」と書かれている。
・オリンピックコミッティーは、「提案された開催期間の気象上のコンディションは、妥当だ」という結論に達した。
“With many days of mild and sunny weather, this period provides an ideal climate for athletes to perform at their best,” the proposal read.
The committee concluded: “Meteorological conditions during the proposed Games-time would be reasonable.
・日本の夏については、熱いサウナの中にいるようだという、日本在住のリポーターの言葉を紹介。
・東京は来年のオリンピックのための暑さ対策のためにいろいろやる予定で、そのためにお金も多くつぎ込んでいる。
・選手だけでなく、観客やボランティアの人達の命も心配。
というような感じで、暑さが厳しくなると予想される東京オリンピックを心配しているというような記事となっています。
目新しい内容ではないものの、読んで、改めて、いろいろと醜いな~と感じました。オリンピックコミッティーも、NBCも。そして、そのあと、東京の提案書の言葉を見て気が抜けた。東京の7月、8月の天気はマイルドではないでしょう....
4年に1回のオリンピックを目標にして、トレーニングをしてきたアスリート達のベストパフォーマンスを引き出せるように、出来る限り理想的なコンディションでプレーさせてあげるのが、運営側の役目のはずが(理想的には).....
もういい年なので、物事には、こういう大人の事情(お金)が大きく関わってしまうことは、よく分かっているのですが、それにしても、悲しくなるオリンピックの裏事情です。
もう決まったからには、みんな、与えられた状況下で、やるしかない。とにかく、史上稀に見る、冷夏などになって、選手を初め関係者すべてのみなさんが、生命の危険にさらされることのないように祈るばかりです。