オール・アバウト・テニス

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東京オリンピックとG.O.A.T.論争

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2008年 北京オリンピック

 

待ちに待った東京オリンピックがいよいよ近づいてきました。来年7月から8月にかけて開催される大会まで、あと、9ヵ月....

 

今回の楽天オープンに、ジョコビッチが出場を決めた大きな理由は、東京オリンピックを見据えてのこと。

 

10月に行われるユニクロ開催のチャリティーテニスに参加することを決めたフェデラーも、おそらく、来年の東京オリンピックのために、会場となる有明コロシアムをチェックしたいということが大きかったのかもしれません。

 

フェデラージョコビッチ。この2人にとって、オリンピックのシングルスで優勝することには、とても大きな意味があります。それは、これが、彼らが、唯一獲得していない最後のビックタイトルだからです。

 

4大大会及びオリンピックを制することをゴールデン・スラム (Golden Slam)と呼びますが、シングスで、ゴールデン・スラムを達成しているのは、これまでだった4人だけ。男子では、アンドレ・アガシラファエル・ナダル。女子では、シュテフィ・グラフ セリーナ・ウィリアムズ。(シュテフィ・グラフは1988年に年間ゴールデン・スラム達成しています。その他の3人は、キャリア・ゴールデン・スラム)

 

フェデラーナダルジョコビッチという3人のG.O.A.T.候補のこれまでの主な戦績を見てみると、

・ゴールデンスラムを達成しているのはナダルのみ。

・でも、ナダルは、ビックタイトルの一つである、ATPツアーファイナルでの勝利がない。(フェデラージョコビッチもツアーファイナルでは何度も優勝している)

フェデラーは現時点では、グランドスラムタイトル数では、辛うじてリードを保っている。(ナダルに1差、ジョコビッチに4差)

ナダルフェデラーもマスターズレベルで優勝していないトーナメントが2~3ある。

ジョコビッチについては、キャリア・グランドスラムの上、キャリア・ゴールデン・マスターズ(すべてのマスターズで一回は優勝)まで、達成している。

 

ということで、ジョコビッチに関しては、残るビックタイトルは、オリンピックのシングルスでの金メダルのみ。フェデラーグランドスラムタイトル数で他の2人に肉薄されたいま、オリンピックのシングスで優勝して、G.O.A.T.論争に優位に立ちたいと思っているはず。

 

もちろん、G.O.A.T.論争において、もっとも重要なのは、グランドスラムタイトル数ですが、ナダルフェデラーに1差となり、一番若いジョコビッチフェデラーから4差に位置している今、他の記録も非常に重要な要素となってきます。

 

オリンピックのシングルスで優勝して、最大の難関と言われる、ゴールデンスラムを獲得することは、フェデラーにとっても、ジョコビッチにとっても大きな目標であり、今後のG.O.A.T.論争でも重要な意味を持ってくるのではないでしょうか。

 

フェデラーも、まだ正式には出場を表明していないと思いますが、怪我等なく、勝てる見込みが少しでもあれば、多少無理しても出場するのではないかと思います。オリンピックのシングルスで優勝する可能性があるのは、38歳の彼にとって、さすがにこれが最後のチャンスとなるでしょう。

 

4年に一度のオリンピック。来年の東京を逃したら、次は、2024年のパリ。2024年には、フェデラー43歳、ナダル38歳、ジョコビッチ37歳....さすがに彼らでも体力的に厳しいのではないかと思います。

 

ということで、来年の東京オリンピックのテニスは世界中のテニスファンから大注目を集めること間違いなし! テニス史上、とても大きな意味合いを持つ大会となるはずです。

 

それが、日本で繰り広げらること、本当に嬉しく思います。なにが起こっても一生忘れられないテニスイベントなること、間違い無しです!!!

 

 

ビック3のグランドスラムタイトル数↓

 

ビッグ4のマスターズの優勝歴について↓ (今年4月の記事で、マスターズの優勝回数や勝敗記録については、その当時のもので、最新のものではありません。ただ、また勝ったことのないマスターズのトーナメントについては変化はありません。)

https://www.chaseyoursport.com/Tennis/The-ATP-Masters-1000;-Career-Golden-Masters:-The-Missing-Pieces/603

 

現在のマスターズのタイトル獲得数↓

 

ゴールデンスラム達成者↓

www.youtube.com