オール・アバウト・テニス

主に海外(特にアメリカ)で取り上げられているテニスに関する興味深いニュースをピックアップしてお届けします。

クビトバ

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2011年と2014年にウィンブルドンを制したペトラ・クビトバ

2016年12月、強盗目的で彼女の自宅に侵入した男に、ナイフで、左手と左指を数か所、切り付けられるという事件に遭遇します。(ちなみに彼女はレフティーです。)傷ついた腱と神経の修復のため、緊急手術を受け、成功しましたが、一時は、テニスが以前のようにできるどうかわからない状態であったということです。事件から約2年、見事に復活を果たしたクビトバは明日の全豪オープン決勝で、3つ目のグランドスラムタイトルを狙います。

上の写真と下のオンコートインタビューは、準々決勝で、アシュリー・バーティを破った後のもの。インタビュアーのジム・クーリエの言葉に思わず感極まってしまったクビトバ。もともと、性格が良いことで有名な彼女。こんな経験をしても、文句も言わず、泣き言も言わず、悲劇のヒロインにもならず、淡々と乗り越えてきたように見えます。この時のインタビューでも、涙を見せたのは、この一瞬で、この後すぐに、いつもの笑顔で、試合の話に戻ります。ただ、ここでの彼女の涙をみれば、彼女の苦労や努力がどんなに大きかったか、想像できますよね。

明日の決勝では、そんな彼女を多くの人が応援することでしょう。

 

内容(要約)

ジム・クーリエ:2014年のウィンブルドン以来の準決勝進出です。この間、いろいろありましたね。本当に大変だったでしょう。再びこのようなレベルで戦えることを、信じることができなかった時、望みを失いそうになった時はありましたか?

 

クビトバ:正直、このような素晴らしい舞台に再び立てることができるなんで想像していませんでした。今は最高の気分です。

 

ジム・クーリエ:復活おめでとう。私も本当にうれしいです。