オール・アバウト・テニス

主に海外(特にアメリカ)で取り上げられているテニスに関する興味深いニュースをピックアップしてお届けします。

International spring championship 最終日とアメリカの14以下の注目選手 その1

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International spring championships の昨年の優勝者Brandon NakashimaとランナーアップのTristan Boyer

南カリフォルニアのカーソンで行われているジュニアの国際大会 、International spring championshipsは今日が最終日。18歳以下の男子、女子の決勝がもうすぐ始まります。(この大会は、16歳以下と18歳以下のみの大会です。)男子は、No1シードのカナダの17歳、Liam DRAXLとノーシードから勝ち上がったアメリカ、サンディエゴの16歳、Zachary SVAJDAの対決となりました。Zachary SVAJDAはノーシードといってもアメリカでは、小さい頃から天才児として有名な存在。ただ、ここまで、USTAトーナメントにほとんど参加しなかったなど、独自の路線できているので、彼の実力がランキングに正しく反映されておらず、今回のITFのトーナメントでもノーシードとなっています。体格差が激しい男子で、16歳という年齢で、18歳以下のITFのグレード1の決勝というのはわりとすごいことだと思います。

 

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女子は、No1シードの18歳フロリダの”Hurricane” Tyra BLACK と ワイルドカードで出場した北カリフォルニアの15歳、Connie MAの対決です。”Hurricane” Tyra BLACKは、姉の" Tornado" Alicia BLACK と共に、彼女たちがまだ幼い頃に、次のウィリアムズ・シスターズとマスコミに取り上げられたり、登録名に"トルネード”、"ハリケーン”という奇抜な言葉を(両親によると)"マーケティングのため”に加えるなどしたために話題を呼びました。だだ現在20歳のお姉さんのほうは、ヒップの怪我でプレーができ無い状態が続き、今回決勝に進んだ妹さんも国内のジュニアでは、トップ選手なのですが、国際レベルでの成功は、まだ収めていていません。決勝の相手が15歳のMA選手であることでもわかるように、女子は成長のスピードが速いので、18歳でジュニアの大会に出ているという時点で、同年代の世界トップの選手(例えばアンドレスクなど)とは、隔たりがあるでしょう。

 

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いつも思うことは、小さいときの成績で、例えば12歳以下、男子なら14歳以下でも、彼ら(彼女らの)未来のテニスの行方を予測するのは本当に難しいということ。もちろん、ナダルなどのようにジュニアの時からずっとトップの人もいますが、逆にジュニアの時にトップであってもその後、成長とともに失速してしまう人は多くいます。

そんな”周知の事実”を踏まえながら、今回は、アメリカの14歳以下の、主に男子の注目選手を紹介していこうと思っています。これから、彼らこの先、5年後、10年後とどう成長していくか、追っていくのも楽しいでしょう。

それでは、その2に続きます。