オール・アバウト・テニス

主に海外(特にアメリカ)で取り上げられているテニスに関する興味深いニュースをピックアップしてお届けします。

インディアンウェルズにタダで行ける日

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The Desert Sun

ゴルフと並び「カントリークラブスポーツ(=お金持ちのスポーツ)」の代表格であるテニス。実際にプレーするのも、大きなテニスのイベントを観戦するのもお金がかかります。フォーブスによると、「テニスファンのデモグラフィックは、裕福層が大半で、2017 年に全米オープンを観戦したファンの平均年収は、$182,000。これは、全米の平均年収の3倍である。そして、82%は大学の学位を持っていて、これも全米平均の34%を大きく上回る。テニスファンは通常、裕福で、時計、車、など、様々な高級品、サービスに使うお金がある。」ということです。これは、テニスチャンネルで流れるコマーシャルを見ているとひしひしと感じます。ローレックスとか、ポルシェとか、インベストメント(投資)とか、チャリティーとか、そういう明らかに裕福層をターゲットにしたコマーシャルばかり。そんなスポーツですから、当然、観戦するのもお金がかかります。アメリカで大きなテニストーナメントが行われるのは、ほとんど場合、大都市や観光地ばかり。当然、ホテル代を含めすべてのことがとても高額になります。インディアンウェルズのあるパームスプリングス一帯は、避寒地として有名で特に冬場は世界中からお金持ちが集まってきます。また、裕福層のためのリタイアメント・コミュニティ-が多く、全米からリタイヤしたお金持ちの高齢者が集まり、街中に無数に点在するカントリークラブで、ゴルフ三昧というような優雅な生活を送っています。

そんな場所で行われているBNPパリバ・オープン。観戦することは、安いことではありません。

f:id:sakuragasaitane:20190306010318p:plain↑2019年 BNP Paribas Open のチケットプライス

 

チケット代だって、日時や種類によって様々ですが、決して馬鹿になりません。

お金をかけたくないけど行ってみたいとか、雰囲気だけでも味わってみたいという人には、入場料が無料である、第一週目の月曜日(2019年度でいうと4日)、火曜日(5日)、または、チケット代が比較的安い水曜日(6日)や木曜日(7日)に行くという手があります。スケジュールはといいますと、第一週目の月曜日と火曜日は、メインドローのスポットを目指して予選が行われています。そして、水曜日から、女子の一回戦が始まります。男子の一回戦は、木曜日から始まります。

予選かぁと思われるかもしれませんが、今年の予選の顔ぶれは、男子は、バーナード・トミック、若手のアンドレイ・ルブレフ、日本からは伊藤 竜馬、内山靖崇など、女子では、旧NO5.サラ・エラニ、旧チャンピオンのベラ・ズボナレワ、日本からは、土居美咲、日比野 菜緒などが参加しています。また、水曜日の女子のメインドロー一回戦では、ビクトリア・アザレンカなどか登場することが決まっています。

また、試合は見られないものの、本戦に向けて練習をしているフェデラーナダルジョコビッチ、錦織、大坂などのトッププレーヤーをこの期間、見ることができます。実は、それを楽しみにして、この入場無料の日に多くのファンが訪れるのです。試合と違って近い距離で見ることができますし、サインをしてくれる機会も多い。試合を見るより練習が見たいという人もいるくらいです。

タダで、至近距離で、テニススターが見れる日。インディアンウェルズは、もう始まっています。