オール・アバウト・テニス

主に海外(特にアメリカ)で取り上げられているテニスに関する興味深いニュースをピックアップしてお届けします。

U.S. Men's Clay Court Championship と2011年の錦織選手

ATPツアー250レベルのイベントである、 U.S. Men's Clay Court Championship がかなり地味に始まりました。テキサス州はヒューストンのRiver Oaks Country Club で今日、本戦の一回戦が始まり、14日まで熱戦が繰り広げられます。第1シードは、は2017年、2018年のチャンピオンで、現在世界ランク39位のアメリカのスティーブ・ジョンソン。第2シードは、世界ランク42位のフランスのジェレミー・シャルディーです。

ドローはこちらから↓

www.mensclaycourt.com

 

250レベルなので、トッププレーヤーの多くはもともとスキップしています。その上、クレーコートシーズンの初めの大会なのですが、同じ時期に同じレべルの大会であるGrand Prix Hassan II が、モナコで行われていて、そちらのトーナメントのほうが、これから本格的に始まるヨーロッパのクレーコートシーズンのスケジュールを考えると都合が良いので、人気が高く、多くの選手がそちらのほうに流れてしまいます。

↓Grand Prix Hassan IIのドロー

www.atptour.com

 

そんなわけで、毎年アメリカ選手中心の地味なドローになるのですが、その分、より多くの人にチャンスが広がるわけなのでよしとしましょう。

 

ちなみにこの大会、2011年には錦織選手が準優勝しています。その当時のインタビューでは、直前に起こった大震災の話をしていました。

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”初めて震災のことを聞いたのはインディアンウェルズで、自分の試合の一日前でした。これを聞いて、プレーできない、テニスなんかやってる場合じゃないと思ったのですが、プレーしなければなりませんでした。それ以来、毎日日本のことを考えいます。日本はいまリカバリーしようと一生懸命です。僕もなんとか助けになろうと、他のプレーヤー達と、エースチャリティーオークションやチャリティーサッカーマッチを行いました。ジョコビッチも忙しいスケジュールの合間を縫って参加してくれました。まだ、日本では、食べ物や服などにも困っている人がいます。特に僕はアメリカに居るので、なんとか、力になれないかと毎日考えています。”

あの当時の我々が抱いたあらゆるショッキングでネガティブな感情は、世界のどこに居ても日本人なら、みんな感じた気持ちでしょう。あれから、もう8年も経ったんですね。。。

 

次の質問は、当時のコーチ、ブラッド・ギルバートについての話。というか、彼とのコミュニケーションで言葉の壁を感じるかと聞かれて、テニスに関してのことなら、全部理解できるから大丈夫、彼もわかりやすく話してくれるし、と言っています。

そして、直前のマイアミオープンでのナダルとの大接戦だった試合の感想とGOAT候補のナダルについてどう思うか、と聞かれています。それに対して錦織選手は、負けたけど、アグレッシブないいプレーができたし、今年のこれまでのベストマッチだと思う。ブレークのチャンスがたくさんあったのに、どうしてもあと1ポイントが取れなかった。ナダルはとてもいいプレーヤーだし、ノバック(ジョコビッチ)も調子がいい。面白くなると思う、と答えています。

次に、誰の試合を見るのが好きかと聞かれて、僕の永遠のアイドル、ロジャー・フェデラー。彼は何でも出来るし、彼のようにプレーしたい、と言っています。

最後に、もし誰かのショットを自分のものにできるなら、なにを選ぶかという質問には、ナダルのフォアハンド。。。いやカーロビッチのサーブもいいな、と答えています。僕は体が大きくないから、なかなかエースが打てない。彼のようにサーブが打てたらいいだろうな、ということです。

 

決勝で負けてしまいましたが、これが、その時のハイライト映像です。

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錦織選手、まだ若いですね~。

 

それでは、いよいよクレーコートシーズンが始まりました。

最後は、クレーコートでの素晴らしいスライドしながらのポイントをお楽しみ下さい。

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