オール・アバウト・テニス

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ローマでの敗北について、ジョコビッチが言及。

昨日のローマの決勝戦で敗北後のジョコビッチのコメント(の一部)

 

”第2セットは、良くなってきた。だけど、今日は全体的に、ボールをアタックするときに重要な、ダイナミックな動きが、少し欠けていたと思う。ラファは、トップスピンの多くかかった、重く、とても対応することが難しいボールを打つ。ボールの方向を変えるのも本当にうまい。手首のフリック(ひょいと動かすこと)で打つこともできる。彼は、どのコートサーフェスでも素晴らしいが、クレーでは特にそうだ。もちろん、彼は、コートのカバー力もすばらしい。”

 

”他のプレーヤーなら、ほとんど、99%の確率でポイントを取ることができるショットも、彼が相手だと、戻ってくる。ポイントを取るためには、もっと多くのショットを打たなければいけない。(ラファ相手のときは)コートでの自分のポジションを見極めることが大切だ。コート内でプレーするか、後ろに下がるか。”

 

”私のバックハンドは、ドミニック・ティエムなどのような、トップスピンの量が多いショットではない。だから、私は、中へ踏み込んで、ボールを早い打点で打つようにした。それが、上手く行く時もあったし、行かない時もあった。今日、このようなラリーで、優位にだったのは、ラファだったということだ。”

 

”圧倒された第1セットを考えると、第3セットに持ち込めて良かった。ただ、第3セットは、第1セットと同じような結果になってしまったが。始めの3,4ゲームは接戦だった。2セット目を取ったので、あの時は、私のほうに機運をつかむチャンスがあったのかもしれない。”

 

”しかし、今日は、少し、力が出なかった。特にバックハンド側で、いつもより、半ステップ遅かった。ラファは、今週ずっと、素晴らしいテニスをしてきた。今日の彼は、強すぎた。”

 

”準々決勝のデルポトロ戦で、あと1ポイントで負けるところまで追いつめられたことを考えれると、いいトーナメントだったと思う。決勝戦まで行けたのは、素晴らしい結果だ。ただ、今日は、ベストのプレーが出来なかった。自分のベストの状態ではなかった。だけど、そんな中でも、なんとか勝とうと戦った。それが、出来たことはポジティブなことだと思っている。”

 

この大会、ジョコビッチは、ナダルよりも、プレーした時間が長く、しかも、前日の準決勝戦でも、夜遅くまで、プレーしていました。やはり、今回、最後に少し疲れが出てしまったというのもあるでしょう。トーナメントで優勝するためには、いかに、最後まで、体力を残しておけるかが重要になってきます。その点、今週のナダルの省エネプレーは、最後の最後で圧倒的に彼に有利に働きました。でも、ジョコビッチも、このままで終わるとは思えません。クレーコートシーズンのクライマックス、全仏オープンは、すぐそこです!