自由のススメ~遊びの中から楽しんで学ぶ
Wow. I bet nobody will have coached this kid to do this incredibly skilful exercise. He will be self taught and worked it out for himself through trial and error and watching others. Beware of over coaching and spoon feeding kids. Let them learn through play. https://t.co/MrktZyuOyR
— judy murray (@JudyMurray) September 1, 2019
ワォ。この子のこんな素晴らしいスキルは誰かにコーチされて得たものではないはず。誰かがしてるのを見ながら、自分で試行錯誤を重ねて、自分で学んで、自分のものにしたのね。子供をコーチしすぎないようにね、そして、甘やかして自立心を奪わないように気をつけて。彼らに「遊ぶこと」を通して学ばせて。(ジュディ・マリー)
プレイ(遊び)には、Unstructured play(free playとも呼ばれる) とstructured playがあります。Unstructured playでは、特にルールはなく、自分が自由に模索出来る環境の中でのプレイ。逆にstructured playは、ルールや決まりなど、制限がある中でのプレイ。
アンディ・マリーの母であり、テニスコーチでもある、ジュディ・マリーさんは、このツイートで、Unstructured playの重要性、子供に自由に遊ばせて、自分自身で学ばせることの重要性、を説いていらっしゃるのですね。
Unstructured playの良いところは、想像力や、問題解決能力を高めてくれるところ。また、他の人が関わっている場合は、コミュニケーション能力も鍛えられます。そのため、Unstructured playは子供の脳の発達に良い影響を与えてくれというリサーチ結果も出ています。
また、運動系のUnstructured playは、(通常)体の一部分を酷使したりしないため、体への負担が少ない、自然な形で楽しみながら運動能力を高めてくれます。
もちろん、特定のスキルを得るには、structured playの中で学ぶ必要もあるので、何事もバランスが大切なのだ思いますが、特に小さいころは、あまり、ガチガチにならずに、あまり規則などない、自由な中で楽しみながら、学んでいくことも大切よ、とジュディ・マリーさんは伝えています。
さて、テニスにおいても、Unstructured playはとても大切です。以前、USTAのナショナルコーチのお話を聞く機会があったのですが、テニスでのUnstructured play、いわゆる、友達同士でふざけながらする、”お遊びテニス”の重要性を強調されていました。
その方は、以前、WTAのトッププレーヤーと活躍された方でしたが、彼女には、どうしても勝てない相手が数人いたということで、それは、自分のプレースタイルが、パワーのみのハードヒットに頼る一辺倒のプレースタイルであったためと思われていたそうです。スライスやドロップショットなどが苦手で、パワーで押しきれない相手には勝てなかったとおっしゃってました。そんな彼女が、様々なショットを学ぶために重要であると強調されていたのは、”お遊びテニス”。 友達同士で、遊び半分でしているテニスの中から、子供たちは様々なショットを学んでいくということで、そういう時間も大切にしていほしいとおっしゃっていました。
全米オープンで優勝したアンドレスクの、パワーだけでなく、さまざまなショットを駆使したプレーを見てると、それも納得ですね。
ということで、楽しみながら、スキルを学べる、USTAナショナルコーチのお墨付き ”お遊びテニス”、お勧めです!