オール・アバウト・テニス

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全豪オープンを振り返る! 最も印象に残ったこと、第2位 大坂なおみ優勝とその他の話

大坂なおみの優勝と彼女を巡る様々な話 

 

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大坂なおみ全米オープンに続いて、全豪オープンでも優勝。決勝戦は本当にすごい死闘でしたね。すごくドラマチックで感動的な展開に、日本中が沸きに沸きました。

まさに時の人の彼女。本業のテニスだけでなく、いろいろなことで話題になっています。テニスの実力はもちろんのこと、彼女の不思議な言動や一見複雑に見えるバックグランドのため世界中の多くのテニスファンが彼女に興味深々のようです。

以下の記事は、yahoo7(ヤフーのオーストラリア版)のものです。ハーフである大坂選手が日本人にどう受け止められいるかが書かれています。今回はこの記事を翻訳してみます。(意訳の部分あり。)

原文→ Australian Open: Naomi Osaka at centre of new race controversy

 

彼女はどのくらい日本人なのか?大坂なおみをめぐって人種論争が勃発か?

ほとんどの日本人は、大坂なおみ全豪オープン優勝を祝っているだろう。しかし、そうではない日本人も中にはいる。

日本の総理大臣がお祝いのメッセージをツイートしたことからわかるように、土曜日の大坂のドラマチックな勝利に多くの日本人は歓喜した。

全豪オープン決勝で、大坂は、ペトラ・クビトバを7-6 (2), 5-7, 6-4で下して、昨年の全米オープンに続き、2回連続でのグランドスラムタイトルを得た。そして、今回の勝利でアジア人として初めて世界ランキング1位となった。

しかし、日本人のなかには、大坂の「日本人さ(Japaneseness)」に疑問を持っている人もいるというのだ。

水曜日のジャパンタイムズでは、「大坂なおみの日本人度 (How Japanese is Naomi Osaka?)」という記事を掲載して、大坂なおみはいったいどの程度、日本人なのかという疑問を投げかけた。

日本人の母親とハイチ人の父を持つハーフの大阪は日本で生まれたが、3歳の時に家族でニューヨークに移住した。しかし、彼女は「母国」である日本を代表することを選んだ。

しかし、その記事を書いたミヤケ・クニ氏は、このことに懐疑的だ。

「日本のメディアは、ニュース速報を流して、大坂なおみが、日本人テニスプレーヤーとして初めて2回連続でグランドスラムに勝利して、世界ランキングも1位となったと伝えた。それは嘘ではない。。。いや、本当に嘘ではないのか?」

「2つの民族が混じっている大坂が日本の代表となったのは、大坂自身の選択ではなく、彼女の父親が経済的な理由で日本代表を選んだためだ。」

日本テニス協会は、全米テニス協会より、大きな経時的支援を行うことを約束した。この日本テニス協会の重要で決定的な判断によって、彼らは大阪獲得をしたのだ。」

などと書いている。

彼女を巡る論争はこれが初めてではない

このジャパンタイムズの記事は、日本人のレポーターが、大坂なおみに、質問に日本語で答えてくださいと頼んで、断られた後に発表されたものだ。

「昨日のマッチは、左利きのクビトバ選手が相手で対応が大変だったと思うのですが、どれほど大変で難しかったか日本語でまず一言、お気持ちをお聞かせください。」

というレポーターに、対して大坂は

「英語で答えます。」と言った。

 

 

また、全豪オープン中には、彼女のスポンサーが、コマーシャルで彼女を「白人化」して、人種差別ではないのかと非難を受けた。

 

 彼女に対する意見は様々

北海道に住む大坂の祖父は、孫の活躍について、試合後「ホッとした」ということだ。74歳のオオサカ・テツオさんは「血圧が上がりました。孫を誇りに思う。おめでとうと声を掛けたい。本当にかわいい孫です。」と言った。

政府高官や親戚は別として、大坂の勝利を一般の日本人はどう感じたのか。多くの日本人は、彼女をことを誇りに思い、今回の勝利を大変喜んでいるように見える。

「日本人として、とても誇りに思います。第2セットを落とした後、カンバックして勝利したところが、彼女のすごいところだと思う。彼女は一生懸命頑張れば、夢はかなうと示してくれた。多くの若者は彼女に勇気づけられると思う。」と28歳の会社員ミズタニ・サトシさんは言った。

しかし、日本人としての大坂の勝利に戸惑っている人もいるのも事実だ。

ある60歳の男性は、Al Jazeera(衛星テレビ局)で「【完全】な日本人がトーナメントに勝ったほうがうれしい。」と語ったということだ。