オール・アバウト・テニス

主に海外(特にアメリカ)で取り上げられているテニスに関する興味深いニュースをピックアップしてお届けします。

大坂なおみの訴訟問題 アップデート

 

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Tennis.com

大坂なおみ選手が元コーチに訴えられたというニュースは、日本でも大きく報道されていて、皆さんもすでに耳にしたのではないでしょうか。

この件についての新しい情報が昨日のTennis.comに掲載せれていたので、それを紹介します。

 

www.tennis.com

 

大坂なおみの弁護士は、元コーチの訴状をフロリダの法廷に棄却するよう申し立てた”

 

大坂なおみと姉の大坂まりティーンエイジャーのころ、姉妹にテニスを指導していた、フロリダを拠点に活動しているテニスコーチ、クリストファー・ジーンは、2012年、姉妹の父親と、無料で彼女たちをコーチする代償として、彼女たちの将来の収入の20%を彼に支払うことを約束した、ということを主張して、最近、訴訟を起こしました。

Tennis.comが得た情報によると、大坂の弁護士は、今週、フロリダの法廷に書類を提出し、その中で、裁判所にその訴状を却下するように求めました。その理由として、その契約が交わされた当時、姉妹が18歳以下であったことと、契約書の言い回しに問題があることがあげられています。

その申し立て書では、父、姉妹とコーチの間には、金銭に関する特別な取り決めへの同意や、それが認められうような関係は全く存在しないため、コーチの他の訴訟理由も含むすべての理由での訴訟を認めないでほしいとも求めています。

元コーチはこの訴訟で200万ドルを要求しています。

南フロリダのサン・センチネル紙は、大坂とジーンの関係を詳しく報じています。それによると、ジーンは、姉妹を2年間ほどトレーニングしていましたが、ある日突然、姉妹は、何も言わずに彼の前から姿を消したということです。また、姉妹の家族は、たびたびレッスン料の支払いに問題が生じ、経済的に厳しい状態であるように見えたということですが、姉妹に才能があったため、無料、または、ほとんど無料に近い形で、コーチしたという、他の複数のコーチの話も載せています。

大坂なおみは、2018年の全米オープンで優勝して、一躍スターダムにのし上がりました。その初のグランドスラムタイトルに続き、今年の全豪オープンでの優勝で、世界ランク1位を達成しました。

大坂は、マイアミオープン中にこの問題が明らかになった時に、「なにも発言しないようにと指示されています。」として、このことに対するコメントを控えてきました。

21歳の大坂なおみは、これまでに1000万ドル以上の賞金を獲得して、それに加えて、数百万ドル以上のスポンサー契約からの収入があります。また、つい最近ナイキとのパートナーシップを発表したばかりです。

彼女の次のトーナメントは、シュトゥットガルトの予定となっています。

 

以上、Tennis.comからでした。

ちなみに大坂選手側の弁護士は、Alex Spiro氏。ハーバードロースクール出身のニューヨークを基盤に活躍している弁護士で、過去には多くのNBAスターやNFLスター、ラッパーのJay-Zなどの弁護もしたことがあるという敏腕弁護士です。

 

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ALEX SPIRO hls.harvard.edu より