オール・アバウト・テニス

主に海外(特にアメリカ)で取り上げられているテニスに関する興味深いニュースをピックアップしてお届けします。

チチパスの想い

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ワウリンカとの試合後のチチパスのインスタグラムのポスト

 

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今日、私は上手く説明できない「何か」を感じた。

今日は、私の人生で初めて、20年間生きてきた中で初めて、competition(戦い)という言葉の真の定義である、あの「オーラ」を感じた。

それは今までのどんなcompetition とも違うものだった。今日感じた「何か」は、今までのコート上のどんな時でも、どんなバトルでも、どんな瞬間でも、決して感じたことがない「何か」であった。

今日起こった「何か」を、私は上手く説明することができない。

ただ、その「何か」は、私が自分の人生のキャリアとしてこのスポーツを選んで本当に良かったと思う気持ちにさせてくれた。

今日の苦い敗北の味には、私が上手く説明できない「何か」があった。

スタン・ワウリンカはこのスポーツをリアルで、プラグマティックなものにする。それは、我々が存在しているこの世の中でめったに目にすることができない、独特なものだ。そして、それはとてもチャーミングでカリスマティックでもある。

我々は2人とも苦しんだ。我々は2人とも自分の限界を超えた。我々は2人とも運に左右された。そして、あのパリのコートで、5時間にも及ぶ、肉体的な、精神的な苦痛を経験した後、我々の運命は決まった。

今私が感じていることが、ポジティブなことかネガティブなことかはわからない。そのような対極性があるようなものではないのかもしれない。

今日、私は学校や教室で学べないこと、先生達が教えてくれないことを学んだ。それは人生を生きるということだ。

 

とても抽象的で、読み手にとって解釈も多少違ってくるような哲学的な文章ですので、上の訳はゆる~く、参考程度にしてください。

 

昨日の試合は、20歳のチチパスにとって魂を揺さぶられような経験だったのでしょうね。14歳年上の経験豊かなワウリンカと2人で創り上げたあのマジカルな5時間から、彼は勝敗という結果を超えた何かを感じたのでしょう。多くを学んで、また一回り大きくなった彼の今後に注目します。