アマンダ・アニシモワ
17歳のアマンダ・アニシモワがディフェンディング・チャンピオンで第3シードのシモナ・ハレプを6-2,6-4で破ったことが大きな話題となった今日(6月6日)の全仏オープン。アニシモワは、アメリカでは期待の若手としてすでに有名な選手です。今年の全豪オープンでも4回戦までいったので、名前を聞いたことがある人も多いのではないかと思います。それでは、今回は、全仏オープンでドリーム・ランを続けるアマンダ・アニシモワを紹介します。
アマンダ・アニシモワ
誕生日 2001年8月31日(17歳)
身長 180㎝
居住地 フロリダ州 アヴェンテューラ
出身 ニュージャージー州 フリーホールド
現在のシングルスランキング 51位
彼女のWTAのサイト↓ これまでの彼女の戦績やスタッツが詳しく載っています。
家族
母のOlgaさん、父のKonstantinさん、13歳年上の姉Mariaさんという家族構成です。両親はロシアのモスクワ出身で、姉であるMariaさんのテニスのためにロシアからアマンダ(アニシモワ)が生まれる数年前にニュージャージー州に移住されたそうです。その後アニシモワ一家は、アマンダが3歳の頃、よりよいテニスの環境を求めてフロリダに引っ越しました。
姉であるMariaさんは、名門ペンシルベニア大学のテニスチームで活躍し、また同大学のビジネススクール、ウォートン・スクールで学び、現在は、ファイナンスの世界で活躍されています。とても優秀な方のようで、2018年には、ファイナンスのカテゴリーでフォーブス誌の「30 Under 30(30歳以下で注目すべき30人)」の一人に選ばれています。すごい姉妹ですね。。。
姉のMaria Anisimova-Egeeさん↓
そんな姉がテニスをしているのを生まれた頃からいつも見ていたアマンダも2歳でテニスを始めました。アマンダは、インタビューで「小さい頃、姉がいつもテニスをしているのを見て私もプレーしたくなった。それがテニスを始めたきっかけよ」と語っています。
父のKonstantinさんが、彼女が子供の頃からのメインコーチであり、それに加えて、フロリダの有名なコーチであるニック・サビアーノさんからの指導も11歳の頃から受けているとのことです。
父/コーチのKonstantinさんとアマンダ・アニシモワ
ここまでの主な成績
ITF ジュニアランキング 2位 (2016年)
2017年 USオープンジュニア優勝
2018年 インディアンウェルズ4回戦進出
2019年 全豪オープン4回戦進出
アニシモワの武器
・バックハンド
フォアハンドもバックハンドも両方ともパワフルですが、特にバックハンドは”deadly ”だと言われています。
・サーブ
身長が伸びるにつれ、サーブが良くなってきたと評判です。
180センチの長身を生かしたサーブも彼女の武器となりつつあります。
・ラリーの方向を変えること
正確なグランドストロークで、ラリーの方向を変えるのがとても上手いアニシモワ。ラリーの方向を変えながら相手の居ないところへ打つアグレッシブなスタイルです。そのスタイルで今日もハレプをサイドからサイドに振り回していました。
・メンタル強し
大舞台でもひるまないメンタルの強さ。また、コートでは冷静さを失わないように見えます。
この長~い手足を見てください。本当に体格に恵まれていますね。
将来の夢?
2017年のインタビューで、もしテニス選手としてうまくいかなかったら外科医になりたいと答えています。
「プロの間にオンラインで大学の単位を取って、いずれはメディカルスクールに行きたい。」
「自由な時間には、サイエンスとかケミストリーについてのビデオをyoutubeで見ている。こういうことに興味があるの。とってもクールだと思う。」
ということです。
凄腕の外科医になりそうな雰囲気がいっぱいのアニシモワですが、テニスで上手くいなかったらなんて、そんな心配は今のところ全く無用でしょう。
Getting to know Amanda Anisimova
・アグレッシブなプレーを心がけている
・自分を3つの言葉で表現すると? Crazy, Fun, Loyal
・2018年でのベスト・モーメントは? インディアンウェルズのトーナメント。コビトバを破った時は、自分のプレーをするように集中した。彼女と試合をしているということにまだとても驚いていて、クレイジーだと感じていたけど、私はその日、いいプレーができて勝つことが出来た。
今日のハレプ戦での勝利の後にテニスチャンネルに出演↓
17歳とは思えない落ち着いた雰囲気のアニシモワ。
アニシモワのドリーム・ランは続くのか? 準決勝は明日、絶好調のアシュリー・バーティとの対戦となります。